まだ,マックOS 8.5か9ぐらいだったんだろうか。添付ソフトとしてついてきたサウンドジャムMPを使ってMP3を転送していたが,ソフトも英語版だし,リオでは日本語表記ができなかった。まぁ日本語化パッチを作成しているユーザーがいて,ありがたく使っていた(あった,これだ。インターネットアーカイブのページ)。
quote:リオ・ジャパン社は,ハードディスクオーディオプレイヤー「リオ・カルマ」とFMチューナー内蔵シリコンオーディオプレイヤー「リオ・チイバ」を値下げする。リオ・カルマはEthernet接続し,20GBのハードディスクを備える。
リオと聴くだけで,なんとなくうれしくなる。というのはちょっと大げさかな。自分の過去記事を漁ると思い出すが,5年ほど前にリオ500という当時の青白のパワーマックG3と似たブルースケルトンの筐体のMP3プレイヤーを購入して使っていた。その後,リオ600,リオ800と使い続けてそのあとでiPodが出てそちらに移行。リオ500は64MBの容量しかなかったけど,それで十分と思えていた。とにかく,たくさん使った記憶があり,記憶に焼き付いている。
あのとき聴いていた音楽はなんだったろう? と思い返していると,ああそういえばリオ500と乾電池の山を持って(リオ500は単3乾電池で動いていた)北海道に貧乏旅行に行ったっけなぁと思い出して,北海道の風景とともに曲が頭に流れていた。ああ,あの曲かと引き出しの奥の奥にあるそのCDを引っ張り出し,iTunesで再生させた。でも,目を閉じると手にはリオ500の感触が残っている。当時住んでいた街の風景や,当時隣にいた人がまぶたの裏に浮かんでいた。もしかしたら,いま,目を開けたら,あのときに戻っているかな,そんなことを思い,バカなことを考えているなと,ちょっとだけ笑った。
|